朝鮮半島 2018 3 17

 報道によると、トランプ政権では、
在韓米軍の撤退や削減が議論になっているという。
 在韓米軍は、陸軍が主体であり、
仮に、北朝鮮に対する軍事攻撃が始まるとすると、
それは、海軍や空軍が中心になります。
 確かに、「第二次朝鮮戦争」においても、
地上軍は必要でしょうが、
中国の人民解放軍が担当することになるでしょう。
 中国からすれば、アメリカ陸軍が、
38度線を越えて侵攻することは避けたいとなります。
 そういうわけで、朝鮮半島危機が高まっても、
在韓米軍の撤退が議論になるわけです。
 ただし、国防総省や陸軍は、
そう簡単に在韓米軍の撤退を飲むわけにはいかないでしょう。
それは、軍人のポスト争いがあるからです。
 正確には覚えていませんが、
在韓米軍のトップは、陸軍の大将だったと思います。
つまり、在韓米軍の撤退では、陸軍は、大将ポストを失います。
 さて、中国や北朝鮮から見れば、
朝鮮戦争が休戦になって、
人民解放軍は朝鮮半島から撤退したのに、
米軍が撤退しないのは不満であるという積年の思いがあります。
 ところで、「第二次朝鮮戦争」のことを書きましたが、
「米中貿易戦争」のほうが先になるかもしれません。
 中国に対する貿易赤字は、40兆円だそうです。
これは、親中政権だったオバマ政権ならば見過ごせても、
トランプ政権では、見過ごすわけにはいかないでしょう。
 アメリカが貿易戦争を始めると、
中国の協力が必要な「第二次朝鮮戦争」は先送りかもしれません。
 あるいは、「貿易戦争」か「朝鮮戦争」が、
「取引材料」に使われるかもしれません。
 意外にも、軍事と経済は、表裏一体のもので、
国際情勢は、両方の視点から見る必要があります。

































































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